おまとめローンの借り換えは可能なのか?その際の注意点

住宅ローンで、よく耳にする「住宅ローンの借り換え」というもの。
カードローンでもおまとめローンや借り換えローンはよく聞かれるものですね。
ですが、おまとめしたもの、あるいは借り換えしたものをまた変えることはできるのでしょうか?
というのも、借りた時点では最低金利であっても、10年後は更に金利が低くなっている場合もあります。
であれば、新たにローンを組んで、最新の最低金利で返済していった方がお得になることは明白ですよね。
結果、他行に借り換えて、少しでも支払い総額を減らすわけです。
では…おまとめローンの返済中に、また違う業者のおまとめローンに乗り換えることは可能なのか?と気になるところ。
ということで、早速、借り換え可能か?を踏まえて「おまとめローンの借り換え」について触れていきましょう。

■おまとめローンの借り換えは…状況によっては可能

結論から言えば、おまとめローン自体の借り換えは可能です。
ただし、状況によっては可能であり、100%借り換えができるというわけではありません。
単純に、借り換えようとしている業者の審査に通らなかったりすれば、当然、借り換えは不可能です。
これは住宅ローンと同様ですよね。
つまり、言ってしまえば、審査さえ通ってしまえば、借り換えは可能だということになります。

◇新たな融資が受けられないわけではない

そもそも誤解をしてはいけないことは、おまとめローンの返済中は、キャッシングができないというわけではありません。
あくまでも、ローンの1種であり、新たに融資を受けることは、特に問題はないのです。
住宅ローンを支払い中に、自動車ローンを組んでも問題ありませんよね?
それと同様のことが言えるわけです。
ただし、注意をしておかないといけないことは、審査が通るか?という点だということです。
先ほど「審査さえ通ってしまえば」という表現をしましたが、まさにこういうことなのです。

■おまとめローンの借り換えは支払い総額が減ってお得なの?

おまとめローンの借り換えは、審査さえ通れば可能ということは理解できましたが…。
実際に借り換えたらお得なのか?も重要な判断材料になってきます。
結論から言えば「金利が大きく下がるのであれば、お得になる可能性は高い」ということが言えます。
ただ、色々と難しい面もあるため、簡単に「お得」というわけにもいきません。
この苦虫を噛み潰したような表現になっている理由を、以下より記載していきたいと思います。

◇そもそも金利が大きく下がることはない

おまとめローンの借り換えで重要なことは、支払い総額が減るかどうか?という点。
住宅ローンと同じ考え方ですね。
ただ、住宅ローンのような大きな金利変動は、そうそうありません。
そもそも、おまとめローンの金利は、経済で動く金利とは全くの別物です。
あくまでも、サービスを提供している銀行だったり、消費者金融業者のさじ加減(当然、最高金利は法律で決まっていますが)で決まります。
つまり、どこかの業者が価格破壊ならぬ「金利破壊」を行わなければ、大きな変動はありません。
であれば、借り換えという小手先の方法を取る前に、可能な限り早く完済させた方がお得になるのです。
言い方が悪いですが、所詮、おまとめローン程度で収まるような金額(住宅ローンのような数千万円の借金ではない)の返済です。
0.1%変わったところで、さほど影響があるものではないのです。
結果、支払い総額は、そう変わるものではないため、お得を感じるほどのものではありません。

◇結論│借り換えず可能限り早く元金を減らそう!

結論は見出しに記載した通りで、借り換えは正直なところ、出来たとしてもオススメするようなものではありません。
金利が1%、2%と変わるのであれば、熟考する価値はありますが、それでも支払い総額の違いは許容範囲内です。
であれば、このような小手先で支払い総額を減らす努力をするのであれば、手っ取り早く元本を減らした方が、よっぽど総額は大きく減ります。

■金利が厳しいのであれば交渉してみるのも1つ

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おまとめローンの借り換えを考えているのであれば、恐らく「金利が高く月々の返済が厳しい」といった状況の方が多いことでしょう。
また「他業者のおまとめローンサービスの金利が低くなったから気になってしまった」という方もいらっしゃることでしょう。

もし、このような状況であれば、利用中の業者に直接「金利交渉する」ということを提案したいです。
例えば「他行さんのおまとめローンの金利が低くなっているけど、こっちも低くなるの?」と質問をしてみるとよいというわけです。
業者としては、借り換えをされてしまったら、利益が上がりません。
であれば、多少金利を低くして、利益が減ったとしても、全くなくなるよりかはマシです。
つまり、おまとめローンのサービスを提供している業者は、何が何でも顧客を確保し続けないといけない背景があります。
この背景を逆手にとって、交渉の材料として金利を下げてもらうわけですね。
ただ、あくまでも「相談」ということを念頭に交渉してください。
業者の人間もプロなので「他行のおまとめローンに変えるって言っても審査が通る属性ではない」と判断されてしまう場合もあります。
このような状況で「他行に変えるよ!」と伝えても、ただのピエロ状態。
だからこそ「支払いが厳しいから金利を下げて欲しい」と素直に情に訴えて相談するとよいでしょう。

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