消費者金融が提供するキャッシング・カードローンや、銀行系キャッシング・カードローンのサービスのお話をするとき…。
当然、日本国内でサービスを提供している業者のお話になります。
そんな中、こんな疑問が、ふと頭をよぎります。
「海外では、このような業者は存在するのか?」「キャッシングやカードローンのようなサービスがあるのか?」と。
今回は、海外のキャッシングやカードローンの事情について触れていきます。
■海外にも同様のサービスが存在するけど…違いは?
まず、日本と同様に、キャッシングやカードローンのような商品を提供している業者は存在するのか?という点。
結論は「存在します」となります。
全世界を混乱の渦に巻き込んだ「サブプライムローン」と耳にすれば、ピンと来るかもしれませんね。
ちなみに、サブプライムとは、優良客ではない、それよりも下位に位置付けされる低所得者層のことを指します。
つまり、低所得者向けに展開されているローンというわけです。
このように、当然ではありますが、キャッシングやカードローンのような金融商品は存在するのです。
が…日本とは文化の違いなどから、少々毛色が異なります。
⇒カードローンの事業資金NGの理由とは?当てはまる人はビジネスローン
◇各国独自の文化を持っている業界
先に挙げたサブプライムローンもそうですが、経済大国であるアメリカでは、とにかく多くの商品が次から次へと出てきます。
それだけ自由度の高い運営ができるということが挙げられます。
もっと言うと、アメリカという国単位ではなく、州単位で全く毛色が異なります。
後で詳しく記載しますが、例えばペイデイローンと呼ばれるサービスがありますが、州ごとによって見解が異なり、禁止している州もあるのです。
これがアメリカのキャッシング・カードローン事情といったところでしょう。
では、西の雄、ヨーロッパ圏ではどうなっているのか?
ヨーロッパ圏と言ってしまうと、分類の仕方があまりにも大きいですが…基本的にはアメリカと同様で、自由度の高いサービス提供ができるような状況になっています。
国別に見ていくと…。
イギリスは、このようなサービスを提供するまでに、なかなか厳しい道を歩まなければなりません。
平たく言えば、業者として運営するまでの国の審査が非常に厳しいため、おいそれと貸付サービスが提供できるわけではないということ。
このように入り口を非常に厳しくして、後は「金利」などは比較的高くても問題視はしていないという状況です。
ただし、ドイツやフランスは、日本と非常に似ている状況と言えます。
そもそもクレジットカードという文化が、そこまで根付いておらず、どちらかというと、デビットカードの方が好まれています。
つまり「お金を借りて買い物をする」という意識が非常に薄い…というよりも抵抗があると言えるでしょう。
日本と非常に似ていますよね?
結果、イギリスやアメリカと比べると、この手のサービスは後進的な位置付けになります。
では、お隣の韓国ではどうか?
中々言葉では言い表せないのですが…日本では考えられないほどの金利で貸付を行っている業者が多数存在します。
強いて言えば非常に自由度が高いと言えるでしょう。
上限金利は…なんと49%となっているため…ただただ凄いの一言です(しかも「借りる」ということに抵抗感は少ないようです)。
ちなみに、金利に関しては、アメリカは25%程度(州によって異なる)、イギリスは上限なし(かなり攻めている)、ドイツは12%、中国は20%程度になっています。
■日本ほど「冷たい目」で見られない
さて、このキャッシングやカードローンのサービスは、日本では「できれば他人にバレたくない」という思いで、借りている方が非常に多いです。
どうしても後ろ指を指されることもあるため、このような思いになってしまうわけですね。
かつ「お金を借りることは収入が少ないことを意味し恥ずかしい思いをしてしまう」という見栄の部分も。
では、海外では?
アメリカやイギリスのように、お金を借りてまで、何かしら購入をするという文化が根付いている国にとっては、大きな問題ではないという状況です。
つまり、日本のように「他人にバレたくない」という強い気持ちはないようです(もちろん、多少なりともバレたくないという気持ちはあるようですが)。
借りていることが露呈しても、特に「ふーん、そうなんだ」程度で、冷たい目で見られることありません。
■日進月歩の勢いで様々な新しい金融商品が提供されている
アメリカでは、ペイデイローンと呼ばれるサービスが提供されています。
こちらもサブプライムに向けられたサービスで、何と「給与」を担保にして融資をするものに。
平たく言えば、金利が必要となる給与の前借りといったところでしょうか。
200ドルから300ドルという少額の融資を専門としているため、本当に次の給与までの繋ぎといった感覚で利用する方多いようです。
しかし、100ドルを借りると2週間で130ドルを返さないといけないという…驚きの金利で融資をしています。
(年利に直すと…700%を超える)
あまりの金利のため、先に取り上げたように、州によっては禁止をしているサービスです。
このように、キャッシング・カードローンは、日進月歩の勢いで、様々な内容のサービスが登場しています。
海外事情を見ると、日本の貸金業法のような厳しいものはなく自由度が高いため、日本人にとっては驚いてしまう事実かもしれませんね。