年収300万円以下の場合/おまとめローンの審査と限度額の目安

銀行系のおまとめローンの限度額は800~1000万円、消費者金融系のおまとめローンの限度額は300~500万円くらいに設定されている商品が多いです。
本当に限度額MAXまで利用することなどできるのでしょうか?

その答えは、「限りなくNO!に近い」ということです。もちろん、業者が設定している限度額が800万円、1000万円に設定していれば、理論上は可能です。
ただし、それはごく一部の限られた人達だけと考えるべきです。オブラートに包まずにいえば、普通の会社員が1000万円借りることなど、いくらおまとめローンでもほぼ不可能に近いでしょう。

今回は、おまとめローンの限度額の設定方法、そして、おおよその目安の話をしていきたいと思います。

総量規制の対象外で、年収と関係ないとはいっても、なんだかんだ年収によって左右されてしまうのは避けられない事実です。
それを踏まえた上で、自分の限度額の目安を知っていきましょう!

◆目次◆

◆おまとめローンは総量規制の対象外だから年収に制限されない
◆おまとめローンの審査・限度額を決める要因
◆年収ごとにみるおまとめローンの限度額の目安
◆まとめ

◆おまとめローンは総量規制の対象外だから年収に制限されない

おまとめローンとセットでよく耳にする単語「総量規制」はご存知でしょうか。

総量規制とは、貸金業法により年収の3分の1までしか借りれないという法律です。銀行で借りるときはこの総量規制は対象外となります。これは知っている人も多いのではないでしょうか。

これはおまとめローンとなると、少し特殊になってきます。おまとめローンとしてお金を借りる場合は、消費者金融であっても総量規制の対象外となります。
つまり、「借りる人にプラスになるのは総量規制の対象外にしてもいいよ」という法律によるものだとお考えください。

よって、おまとめローンという商品を利用する場合は、銀行はもちろん、消費者金融でも総量規制の対象外となり、安心して利用することができるのです!

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◆おまとめローンの審査・限度額を決める要因

おまとめローンの限度額を決めるのは一つではなく、コレといった要因もありません。総合的な判断の基、その人が返済不能にならないと考えられる限度額が決定されます。

一番軸になるのは、やはり年収です。年収が多ければ多いほど限度額が高くなる可能性は高くなります。総量規制の対象外ですが、収入はその人の返済能力を知る上で最重要事項です。

そのほかに、勤続年数、過去の返済履歴、職業、雇用形態、居住形態などが関係してきます。

例えば、年収1000万円の人でも、勤続年数が少なかったり、過去に金融トラブルを起こしているような人は信用度が低いと判断され、そもそも融資不可になってしまうかもしれません。

あくまでも総合的に判断した上で審査をして、限度額を設定します。お金を貸す側が一番重要視しているのは、間違いなくその人の信用度合いです。

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◆年収ごとにみるおまとめローンの限度額の目安

前述の通り、おまとめローンの限度額は様々な要因を総合的に判断し設定されています。そのため、年収だけを指標にするのはナンセンスですが、目安としてお考えください。

勤続年数、職業、金融事故などマイナス要因がないという前提とすると、年収別では下記のような目安になっています。

年収 限度額
200万円 200万円
300万円 300万円
400万円 410万円
500万円 520万円
700万円 720万円

これは筆者の憶測で、何の確証はありませんが、この数字にたどりついた根拠はあります。
年収を基に算出した限度額の目安として参考にしたのが、返済負担率です。

返済負担率とは、一般的には住宅ローンの借入可能額などを算出するときに用いられるもので、あなたの年収から月々無理なく返済できるであろう金額を算出するための数字です。
一般的には返済負担率は25~30%程度に収まるのが良いとされています。

つまり、年収300万円の人を例に出すと、ボーナスなどを考慮せず300万円を12ヵ月で割ると、1ヵ月の収入は25万円となりますね。その25万円の25~30%が返済に充てても生活に困らない数字です。この場合は62000円程度になります。そこから金利8.0、返済期間5年とすると、借入可能額は約300万円という計算になります。

これに車のローンや住宅ローンなどが入ってくると借入限度額は下がります。

あなたの年収と生活スタイルに合わせて返済負担率から算出すると、より借りた後のイメージがしやすいでしょう。一つの目安としてお考えいただければと思います。

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◆まとめ

おまとめローンの借入限度額は、その人の年収が密接に関わっています。

ただし、年収が高いから借入限度額が高くなるといわけではありません。
その人の勤続年数、職業、過去の返済履歴、居住形態によっても変わってきますので、一概に年収だけでは決まりません。

あくまでも一つの目安として、収入の25~30%までなら借金の返済に充てても生活できるといわれており、これを返済負担率といいます。返済負担率が25%だと、年収とほぼ同等額が借入限度額だと考えることができます。

おまとめローンの審査を受ける際は、この返済負担率を参考にしながら、さらにスペックを磨くと良いでしょう。

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