最近、主婦層を中心に人気が高まっているカードローンがあります。
それが流通系カードローンになります。
流通系カードローンとはどうのようなものなのでしょうか?
そしてどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
また、おまとめローンには向いているのでしょうか?
この記事を読めば「なるほど!よく分かった」と、
流通系カードローンのことが深く理解できますよ。
■流通系カードローンとは?
流通系カードローンとは、「流通系カード」に付属しているキャッシング枠のことになります。
流通系カードというのは、大手スーパーやデパート、
コンビニ、百貨店など流通業が発行しているクレジットカードです。
例えば、イオングループのイオンカードや、
セブン&アイホールディングスのセブンカードがそれにあたります。
こうしたカードにはキャッシング機能がついているものがあり、
それを利用してお金を借入れすることができるんですね。
流通系カードの特徴としては生活に密着したカードという点です。
ポイントカードとしての役割も果たし、
買い物をすることでポイントを貰えたり、商品が割引になったりします。
こうした理由からとくに主婦層に人気があります。
おもな流通系カードは以下の3種類になります。
・百貨店・ショッピングセンター系カード
・コンビニエンスストア系カード
・家電量販店系カード
いずれもキャッシング機能をつけられるカードが多くなっています。
このように流通系カードローンとは、
流系カードに付属しているキャッシング枠のことになります。
■流通系カードローンのメリット
流通系カードローンのメリットは審査がやさしめなことでしょう。
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メインはクレジットカードになりますので、
クレジットの審査にさえ通ってしまえば、キャッシング機能をすぐに利用できます。
クレジットの審査に関しても、通常のクレジットカードの中でも、
難易度が低いと言われています。
主婦をターゲットにしたカードですので、
専業主婦やパート主婦でも比較的に審査に通りやすいのではないでしょうか。
また、後からキャッシング機能をつける場合なら、
さらに審査はスムーズになります。
なにしろ1度審査に通っていますし、返済実績もあることが多いでしょう。
クレジットの支払いを延滞したことでもない限り、
まず審査に落ちることはないかと思います。
次のメリットは利用特典が付いていることです。
先ほどもお伝えしたように、流通系カードはポイントカードの役割も果たします。
そのため、カードの系列店で買い物をするとポイントが溜まったり、
割引等の特典を受けられることが多いんですね。
一例として以下のような特典が付属しているカードがあります。
セブンカード
・セブンイレブンとイトーヨーカドーでポイント3倍
・nanacoのクレジットチェージ200円ごとに1ポイント
・イトーヨーカドーのハッピディー(8日、18日、28日)は5%OFF
イオンカード
・毎月20日・30日は「お客さま感謝デー」。イオン系列のお店で買物代金5%OFF
・200円ごとに「ときめきポイント」が1ポイント
・毎月5のつく日は「お客さまわくわくデー」WAONポイントが2倍
上記のようにカードの系列店で買い物をすると、
様々なお得な特典を受けることができるんですね。
さらに流通系カードは入会費が無料という場合が多いです。
入会費はカードを申込むときに意外と気になりますので、これは嬉しいですね。
■流通系カードローンのデメリット
流通系カードローンのデメリットは金利が高いことです。
・セブンカード 18%
・イオンカード 7.8%~18.0%
・エポスカード(丸井カード) 18%
・OMCカード 18%
・ファミマTカード 14.95%~17.95%
・タカシマヤカード 18%
ご覧のようにほとんどカードが最大18%となっています。
これは消費者金融並みです。
さらに下限金利にいたっては消費者金融よりも高くなっています。(消費者金融は5%以下が相場)
これはもうひとつのデメリットでもある限度額の低さが原因です。
流通系カードローンの限度額は銀行系や消費者金融系よりも低く、
最大限度額50万円というカードが多くなっています。
カードローンの金利は限度額によって決まります。
限度額が高ければ金利は低くなり、限度額が低ければ金利は高くなるのです。
こうした理由から限度額が低めである流通系カードローンは、
どうしても金利が高くなってしまうんですね。
さらに流通系カードはあくまでクレジットカードになります。
キャッシング機能はメインではなくオマケといった程度です。
このことも、キャッシング枠の金利が高い理由のひとつになります。
流通系カードローンのもうひとつのデメリットは「総量規制」があることです。
総量規制とは「貸金業は申込み者の年収の1/3を超える融資をしてはダメ」という法律になります。
キャッシング枠のあるカード会社は、すべて貸金業扱いになりますので、
この総量規制が適応されてしまうんですね。
そのため、年収500万円であれば借入れは166万円まで、
年収300万円なら100万円、年収100万円なら33万円までになります。
さらに気をつけなくてはいけないのが、
総量規制の年収1/3までというのは、1社だけの借入れ額だけの話ではないという点です。
総量規制が適応される消費者金融系、流通系、
信販系のカードローンの借入れはすべてカウントされてしまうんですね。
例えば、あなたが年収350万円だったとします。
この場合、総量規制のあるカードローンの借入れ額は116万円までになります。
現在、あなたは消費者金融系で50万円、流通系で50万円借入れしています。
そうしますと、総量規制が適応されるカードローンの借入れは、
あと16万円までとなってしまうんですね。
この点は盲点となりがちですので注意しておきましょう。
■流通系カードローンはどんな人におすすめ?
流通系カードローンがおすすめなのは主婦の方になります。
主婦の方ですとパートやアルバイト、専業主婦であるという方が多いでしょう。
どうしても収入が少なくなりがちですので、その分審査に通りづらくなります。
しかし、流通系カードローンは主婦でも審査に通りやすいことで有名です。
その理由として、流通系カードは金利による収益がメインではなく、
店舗での買い物が収益の主力となっているからです。
流通系カードはあくまでクレジットカードですので、
一般的なカードローンとは違い、金利による収益はあくまで補助です。
お店で買い物をしてもらうことにより利益を得ているのです。
そのため、日々、買い物をたくさんする主婦層はメインターゲットとなりますし、
大きな収益源になってきます。
こうした理由から、主婦であっても審査がやさしめになりますので、
「銀行系や消費者金融系でダメだった・・・・・・」という方にぴったりかと思います。
それだけでなく、流通系カードは日々の買い物がお得になるというメリットもあります。
系列店で買い物すると、ポイントが溜まったり、
商品の割引サービスを受けられたりするんですね。
毎日のようにスーパーやコンビニで買い物をする主婦層には、
非常に役立つ特典が付属したカードが多いです。
こうした特典は1回、1回は対したことがないように感じるかもしれませんが、
年単位で見たらかなりお得になります。
たった数%の割引であっても長期的に考えると、
けっこうな額になることが多く、家計をサポートしてくれます。
おまとめローンには向いているのか?
メリット・デメリット合わせて、ちゃんと言わなくてももうすでに答えが
わかっている人もいるでしょう。
おまとめローンには向いていません。
理由は金利の高さにあります。
また総量規制の対象になりますので、自身に収入のない専業主婦の方は
特に審査が厳しくなってしまいます。
おまとめローンやキャッシングよりも、お買い物で得られるポイントをメインとしているので、
ターゲットが全く違いますし、そのターゲットに合わせて作っているので
まったくお得じゃないんですね。
⇒クレジットカードのキャッシングとは?おまとめローンとどちらが得?
■まとめ
いかがでしたか?
流通系カードローンは少し特殊です。最後にまとめておさらいしておきましょう。
・流通系カードローンとは、流通系カードに付属したキャッシング枠のこと。
・メリットは審査のやさしめなことと、系列店で様々な特典が受けられること。
・デメリットは金利が高いことと、総量規制があること。
・流通系カードローンはとくに主婦層のおすすめ。主婦でも審査に通る可能性が高く、日々の買い物がお得になる。
・おまとめローンには向いていない。
通常のカードローンとは別で考えられる場合が多いので、区別しておきましょう。