【プロ直伝】カードローンの審査に通る「年収と借入バランス」とは?

私は過去に某消費者金融で勤務経験がありました。
そのときの経験を生かし、審査に通りたい方に向けたコラムを紹介していきます。
今回は、「年収と他社借入のバランスについて」です。

◆年収の3分の1以上の借入は基本できない

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消費者金融や銀行系カードローンでお金を借りる際、お金を貸す側が重点的に見る項目の一つとして、年収と他社借入のバランスというものがあります。
ここでは分かりやすい数字にする為に年収600万円で説明していきたいと思います。
消費者金融に関して書くと総量規制という大きな壁が立ちふさがります。
2010年6月に貸金業法が改正され、総量規制が導入されました。
既に皆さんご存知の通り、年収の3分1以上は消費者金融がお金を貸す事は出来なくなりました。

その為、年収600万円だと、消費者金融では200万円以上は借りる事は出来ません。
この総量規制を無視して消費者金融が少し位良いだろうと思って貸す事はありません。
もし、総量規制オーバーと知って貸した場合行政指導が入ります。
行政指導が入ると営業停止処分が下される可能性が高く、一気に会社の信用が失墜し、会社が大きく傾く可能性が出てきます。
その為、このご法度だけは絶対しません。

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◆他社借入は3社以下が理想

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それではお金を簡単に借りる事が出来る人はどんな人なのか?ここで年収と他社借入のバランスが出てきます。
理想は3社以下です
年収に関しては600万円ありますから、消費者金融では200万円まで借りる事が出来ます。
150万円3社から借りているのであれば、50万円借りる事は机上の計算では出来ますが、消費者金融も万が一貸し倒れになったら困るので、ここは大抵の消費者金融は50万円ではなく、30万円を貸すと思います。私が審査担当者なら、やはり50万円は貸さず、30万円ですね。

総量規制が導入される前までは、危険水域は年収の半分とされていました。
その状況でグレーゾーン金利の29.2%を金利で取っていたわけですから、闇金とは違う世界ですが、かなり金利が高い状況でした。
そのツケが今、過払い金請求と言う形で巡ってきています。
過払い金請求は、当時からしてみれば想定外の出来事だったと言えます。
しかし、このグレーゾーン金利の時にお金を借りた人は期限もありますから、早目に過払い金請求した方がいいですね。

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◆年収と借入金額のバランス

話は少しそれましたが、お金を借りる上で重要な、審査に通る年収と借入のバランス。
年収が600万円ある人は、多重債務状態でなければ、年収で押し切れる事が多いですね。
あくまでもお金を総量規制以上借りていないのが最低条件になってきます。そんな人たちは楽々審査を突破します。
借りている金額が少ないですから、年収が600万円あれば十分すぎます。
年収600万円で、押し切れないとなるとかなりバランスが悪いと言う事です。
借入が多いと言う事です。200万円以上借りてしまっていると言う事ですね。
総量規制で消費者金融は既にアウト。総量規制外の銀行系カードローンでおまとめする事が出来るかどうかの勝負になってしまいます。
借りすぎ状態になってしまうと。

当然、不本意だと思いますが、こればかりは仕方がありません。自分で蒔いた種です。
おまとめローンで1社にして金利を下げておとなしく返済に徹する事です。こうなった以上は。

上記のパターンは1番最悪系のパターンです。
ただ、まだおまとめローンを組めるだけまだマシな方です。
本当に借りすぎると、どこからもお金を借りる事が出来なくなりますからね。

年収によって、他社の借入のバランスも大きく変わってきます。
600万円あれば普通に暮らしていれば問題はないラインです。
ここの普通に暮らしてと言うのが難しいところなのですが・・・。
皆さん普通に暮らしてと言ってもそれぞれ価値観が違いますからね。
それは普通ではないと思っても本人が普通だと思っている事は多々あります。

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◆他社借入はいくらずつ?

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年収が全てではありません。
他社借入も当然の事ながら重要になってきます。
それでは年収を400万円にしてみましょう。総量規制範囲内は133万円です。
600万円の人が200万円ですから、67万円少ない金額になります。
ここで総量規制の事は良くわかったと思いますので、他社借入は何社でも良いのか?ここにスポットライトを浴びせたいと思います。

当然、1番貸しやすいのは借入0です。
2社100万円と5社100万円ではどっちが消費者金融は良い心証を持つのか?
2社100万円が断然心証は良いです。5社で100万と言う事は1社20万円。
要するに20万以上は危ないと判断されてしまったと言う事です。
2社100万円であれば1社50万円ですから、満額を勝ち取っていますので、信用度が非常に高いと言えます。
ここが大きな差です。1社でどれだけ多く貸してもらえるのか?ここが一つの勝負になってきます。

当然、お金を借りる人の立場に立って考えれば、5社で100万円借りるよりも2社で100万円の方が精神的にかなり楽です。
2社に返済するのと、5社に返済するのでは当然、2社に返済する方が楽です。
返済時の心理状況も大きく変わってきます。その為、信用度は高いにこした事はありません。
結局何を決め手に貸すかは信用状態です。その人を信用して大丈夫と判断されれば、お金を融資されます。
信用とはその人に取って最大のセールスポイントでもあるのです。

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