生命保険の「契約者貸付制度」を使っておまとめする方法

いろいろと借金があっておまとめローンを利用したいが、おまとめローンは通常のカードローンよりも審査が厳しいので、審査に通るか不安に思っている方も少なくありません。
生命保険の積立はあるが、これを解約してしまったら万が一の備えがなくなってしまいます。
実は、生命保険の一部の保険商品では、自分が契約している保険を利用してお金を借りる「契約者貸付制度」が利用でき、もちろんおまとめもできます。
ここでは、契約者貸付制度で借りられる金額や金利、返済方法などについてより詳しく見ていきましょう。

審査はあるの?

おまとめローン最大の難関といえば審査。
しかし、契約者貸付にはそのような面倒な審査がありません。
もともと契約者が積み立てた保険を切り崩してお金を借りるわけですから、審査がなくて当然ですね。
おまとめローンと異なり、お金を借りても信用情報に記載されることはありませんし、極端な話、ブラックリスト入りしている方でも審査なしで利用できます。

金利は?

契約者貸付制度を利用する際にも、借りたお金に対して利息が発生します。
果たして、その年利はどのくらいなのか、2014年11月現在の代表的な大手保険会社で見てみましょう。

・日本生命:3~5.75%
・明治安田生命:2.15~5.75%
・住友生命:2~5.75%
・アフラック:2.75~4%
・かんぽ生命:1.5~6%

どこの保険会社も、貸付金利の決め方は契約している保険の予定利率に1~2%ほど上乗せした金利を採用しています。
銀行のカードローンが年5~15%、消費者金融のキャッシングが年5~18%程度の金利であることを考えれば、かなりの低金利ですね。
ローンの中でもかなり低金利に設定されていることが多いです。フリーローンやその他のローンよりははるかにお得かもしれません。

いくらまで貸してくれるの?

契約者貸付の限度額ですが、解約返戻金を満額貸してくれるわけではありません。
金利と同様、限度額についても生命保険会社によって異なりますが、最大で解約返戻金の7~9割といったところでしょう。
契約期間が長い保険でしたらそれだけ保険料も多く支払っていますので、解約返戻金も多くなります。
よって、契約者貸付で借りられる金額も多くなるのです。どうしてもピンチ!という場合は少額でも非常に助かりますから、検討してみても良いかもしれませんね。

返済方法は?

消費者金融などでお金を借りると、毎月決まった金額を支払わなければならず、それが家計を苦しめかねません。
契約者貸付の場合、約定返済ではなく随時返済、つまりお金のある時に好きな金額を返済すればいいのです。
返済しなくてもお知らせこそ来るものの、しつこい督促はありません。
ですので、お金を借りたという意識が薄くなってしまう点に注意してください。

利用目的は?

契約者貸付で借りたお金の使い道は、特に制限されていません。
住宅ローンの返済に充ててもいいでしょうし、医療費に充ててもいいでしょう。
個人の好みですが、ギャンブルやキャバクラに使ってもいいですし、もちろん他社からの借金返済に使っても問題ありません。
契約者貸付は低金利ですので、おまとめローン代わりとしても十分に使えます。

■契約者貸付制度がある保険は限られる

とはいえ、全ての保険商品に契約者貸付制度があるわけではありません。
生命保険の中でも貯蓄性が高く、解約返戻金がある保険のみに契約者貸付制度が付いています。
具体的には、学資保険や個人年金保険、終身保険や養老保険といったものですが、これも保険会社によっては該当しない場合がありますので、詳細は保険会社に確認してください。

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■契約が失効する場合も

返済を迫られないからと言って、いつまでも返済をしないとどうなるのでしょうか。
契約者貸付で借りた元金と利息の合計が、解約返戻金の総額を越えてしまうと、所定期間までに返済しなければ保険契約そのものが失効してしまいます。

■契約者が死んだら、保険金から元金と利息がひかれる

お金を借りた契約者が死んだ場合、借りたお金はどうなるのでしょうか?
契約者が死亡したら保険金が遺族に入るのですが、そこから契約者貸付の元金と利息の合計が天引きされることによって完済となります。返せなかったものが遺族にいくわけではありませんが、結果的に遺族に行く予定だったものから天引きされるので、ツケは遺族にいくことになります。

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■まとめ|契約者貸付制度は便利だが、先のことも考えよう

いかがでしたか?

契約者貸付制度は決して打ち出の小槌ではなく、将来の保険金を前借りしているにすぎません。
将来に備えるための保険ですので、いくら督促がないとはいっても計画的な返済を心がけましょう。
しっかり計画を立てて返済していかないと、困るのは将来の自分です。
後々響かないように借りましょう。また、返済しないと保険がなくなってしまうこともあり得ますので、注意事項を知った上で利用するようにしてください。

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