おまとめローン審査の前後に知っておくべきこと

おまとめローンのメリットやデメリットは把握していますか?
最後に、ローンの審査を受ける前にやっておきべきことや、した後の注意点などを紹介していきます。
もちろん、ローンの審査を通りやすくする対策なども含めてですが、実は見落としがちなところや審査への不安から考えていなかった後の疑問など、すべて解決してから申し込むようにしましょう。


◆おまとめローンの前!

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いくらからローンを検討するべき?

複数の借入を一本化する際、いくらから検討するべきかというと、利用した方が「利息が減る」ときです。一般的には「100万円以上」というボーダーラインがあります。これは貸金業法によって利息の上限が決められており、100万円以上になると上限は15%以下でなければならないと定められています。これが大体の目安です。しかし、70~80万円でもおまとめローンを利用するべきだということもいえます。例えば消費者金融のおまとめ専用のローンは上限金利が15%のものもあります。現在利用している金利よりも下がる場合は、さらにローンの一本化を利用することで返済が楽になるでしょう。  

仮審査やシミュレーション使おう

審査に通るための対策はできていますか?審査への不安を少しでも減らすために、「3秒診断」や「おまとめシミュレーション」などを利用されることをオススメします。
業者によっては仮審査前の段階の審査やおまとめしたらどのくらい利息が減るか、月々の返済はいくらになるか、合計返済額はいくらかなど、おおよそを出してくれるシミュレーションがついている場合があります。
これはぜひ利用しましょう。その中でどこの業者が向いているのか大体を把握することができます。
おまとめローンをしても意味がなかった!なんてことにならないようにしてくださいね。

おまとめローンの『審査』5種類と審査に通らない4つの理由

記入ミス・嘘の申告に注意

また、審査をする前の申し込みでは、記入ミスや虚偽の申告には十分に気を付けましょう。
特に虚偽の申告をした場合、審査に落ちた理由として「嘘をついた」という内容が信用情報に登録されてしまいます。そしてますます他の会社の審査まで通りにくくなってしまいます。
虚偽の申告をしてもバレる場合が多いです。
また、それがおまとめした後でバレてしまった場合、最悪「強制解約&一括返済」なんてことにもなりかねません。
そういった事態を防ぐためにも、申込の前に肝に銘じておきましょう。信用を失う行為は絶対にしないでください。

おまとめローンをするときの資金使途をレクチャー!審査に通りやすくする裏技

同時に複数の業者に申し込むのはダメ!

ローンは、比較サイトや一括申込サイトのように複数の業者に同時に申し込むものではありません。
そうしてしまうと、通称「申し込みブラック」と呼ばれ信用情報機関に登録されてしまいます。
そうすると、お金に非常に困っている印象を与え、しっかり完済できないだろうと感じ、貸してくれなくなります。
複数申し込みをするとこういった事態に陥りやすいため、「申し込みブラック」と呼び注意を促しています。
合い見積もりの感覚で申し込みしてしまわないように気を付けてくださいね。

なぜ短期間で複数申込をしてはいけないのか?「申込ブラック」で審査に落ちるかも

中小の消費者金融はやめておこう

銀行カードローンや消費者金融を検討している方が多いと思いますが、利用するのであれば大手業者にしたほうが良いでしょう。
というのも、おまとめローンは高額になることが予想され、中小の消費者金融は金利が高いためです。
利息だけで数十万変わってくることもあります。
しかし、審査に通りやすいとされているのが狙いな方もいらっしゃるでしょう。
たしかに中小の消費者金融は仮審査までは通りやすいようです。
ところが某会社では「本審査のために東京に来なければならない」といい、最終的に提携している弁護士事務所に連れていき債務整理の手続きを勧めるといったケースがあるため、中小の消費者金融はあまりオススメできません。
そういった悪徳業者も存在します。中小の消費者金融と悪徳業者の見極めが非常に難しいのは事実。
検討する場合は、しっかりと安心できる大手消費者金融が良いでしょう。

大手よりも得?『中小の消費者金融』まとめ~特徴・メリット・注意点~すべて見せます!

傾向別おまとめローンの審査対策


◆おまとめローンの選び方

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一本化する前の平均より低金利になるか

ローンを一本化する目的は、金利を下げることにあります。
高額になるからこそ、金利が下がることが見込めます。
通常のキャッシングや初めて利用する業者などは上限金利が設定されることが多いのですが、債務を一つにまとめることは始めから高額になることが予想され、金利が下がるという前提のもとで選んでいるはずです。
ローンを一本化するのであれば、低金利でないと意味がありません。
選ぶ際は下限金利も上限金利も低い業者を選びましょう。
 

おまとめローンにふさわしい限度額があるか

おまとめローンは100万円以上から検討するべきだと言われる場合が多いですが、借入の総額が70~80万円くらいでも利用するべきだと推奨します。
また数百万円単位の借入の場合は最高限度額が高額でなければ意味がありません。
借入が最高100万円ほどでしたら、最高300万円の業者は多いのであまり気にしなくて大丈夫だと思います。
銀行カードローンなどの最高限度額は1,000万円なので、高額になる方は余裕を持って高限度額のところを選んだ方が良いかもしれませんね。
しかし、ほとんどの場合は300万円~500万円ほどで十分な場合が多いです。

一本化するなら銀行カードローンと消費者金融はどっちが良い?

銀行カードローンは総量規制の対象外なので年収の制限がありません。
審査に通ればおまとめ専用ローンを利用しなくても問題なく高額借入ができます。
一方、消費者金融は通常のキャッシングを利用すると年収の3分の1以上借入ができない総量規制がかかってしまうので、専用ローンにする必要があります。
そうすることでまとまったお金を借りることができ、それによって借金を一本化できるのです。
銀行カードローンと消費者金融のおまとめローン、この二つは総量規制の面からみると変わりません。
しかし、金利の面でみると認識が少し変わってくるかもしれません。
どちらが良いとは言いませんが、消費者金融の金利は高めに設定されています。
銀行カードローンはばらつきがありますが、低金利というイメージの方が多いでしょう。
それぞれにメリットがあり、金利が高めに設定されているということは審査に通りやすい傾向があるということです。
ですから低金利の業者は審査が厳しいと考えて良いでしょう。
それらを踏まえて総合的に良いほうに申し込むのが一番だと思いますよ。

消費者金融は審査が甘いというのは勘違いかも!『銀行と消費者金融の違い』

手数料無料で返していけるか

例えば消費者金融などは借入・返済の際にATMが有料になっていることが多いです。
基本返済専用ローンを利用する際は口座から引き落としの場合が多く手数料がかからないことがほとんどですが、繰り上げ返済などでかかってしまう場合があるのです。
銀行カードローンなどでおまとめする場合は「おまとめ専用ローン」ではないので毎月の随時返済とは別に繰り上げ返済を行うことができます。
これは完済を早める手段として日常的に意識しておくべき大切なことなのですが、提携ATMを利用すると108~216円の手数料がかかってしまう場合も。
また銀行振込にすると振込手数料として500円近いお金がかかることも・・・
業者によって異なりますので、手数料が無料の返済方法を設けているかはぜひチェックしてくださいね。

ATM手数料は無駄!銀行・カードローンで無料に利用しないのは愚の骨頂

最低返済額は妥当か

毎月必ず返さなければならない「最小返済額」が各業者決められています。
月3000円でOK!というところもありますが、ローンをまとめて「これからちゃんと返済するぞ!」という気持ちがあるのであれば、毎月の最小返済額が少しでも多いところを利用しましょう。
最小返済額が低い方がいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、これも完済に近づくためです。
言い方を変えれば「自分を追い込み、早く完済する」ための手段です。
返済が長引けば余計な利息を払い続けなければなりませんからね。
最小返済額は高いところでストイックに返済に集中しましょう。

1000円から借入OK・最低返済額が少ない

おまとめ・借り換えOKと表記があるか

実は、銀行カードローンなどでもそうですが「おまとめローン・借り換えローン」を推奨しているところは審査にも積極的なようです。
逆にいうと「おまとめ・借り換えOK!」と表記がされてない業者は審査が厳しい傾向があります。
表記がされているということはまとまった借入も歓迎しており利用してほしいと思っている業者です。そのほうが利用者にとっても利用しやすい業者なのです。
おまとめ専用のローンを利用する、もしくは銀行カードローンの「おまとめ・借り換えOK」と表記があるおまとめに積極的な業者を利用して、早めの完済を目指していきましょう。



◆おまとめローンの審査

必要な書類

● 本人確認書類(健康保険証 ・パスポート ・運転免許証のいずれか)
● 収入証明書類(不要な場合もありますが、提出するに越したことはありません)

収入証明書として求められるのは利用者の職業にもよりますが、主に下記のとおりです。

①源泉徴収票
②所得証明書
③給与明細書
④住民税決定通知書または住民税課税証明書
⑤納税証明書
⑥確定申告書

ここでお得情報!審査に有利になっちゃう書類があるんです。それは、「課税証明書」か「確定申告書」です。
課税証明書はサラリーマンなどが即日融資を希望する場合などに役立ちます。
確定申告書は自営業の方や副業をしている方などが提出すると良いとされています。
こういった提出物をしっかり出せる人だと印象が良くなるのも当然ですよね。
審査の際は提出してポイントアップを図れるものを意識して出すのも良いでしょう。

おまとめローンの審査は厳しいの?

正直にいうと、利用者のこれまでの返済履歴などによります。おまとめローンは高額になりやすく、言ってしまえば業者側は儲けるチャンスです。
ですので出来れば審査に通してウチで一本化してほしい!と思っています。
しかし、もちろんそれだけではありませんから、リスクがないか審査するわけです。
信用は返済に表れるといっても過言ではないほど、業者はいままでの返済履歴を気にします。
毎月遅れず返しているか?何日遅れて返したか?など。
その結果もありますので、しっかり遅れなく返していて信用度の高い人には審査は甘くなります。
それと総合して審査するので、行いが良い人には甘くなり、よろしくない人には厳しくなるのは当然のことでしょう。



◆審査に通りやすくするためには

おまとめローンは結構勇気がいるものでもあります。
借入額が高額だと余計にそうですよね。そんな不安を少しでもなくすために、自己分析と対策はぜひやっておいてください。
あなたのスペックや信用情報の内容がとても大事なのはもちろんですが、いまひとつ自信が持てない方、
しっかり対策を取ることで「やれることはやった」と思えるはずです。
対策あっての本番ですよね。審査に通過しやすくするための裏技をいくつか紹介していきます。
最重要事項をおさらいした上で、細かいところをみています。

スペックの改善

最も重視されるのはあなたのスコアリングです。
年収や職業などを点数化したものがスコアリングと呼ばれていて、それによって利用者の点数が決まります。
これを上げるのが効果は大きいです。ただし、すぐにできるような簡単なものではないので、自分でできることを探してみてください。

主なスコアリングの内容

◆仕事(年収・職業・勤続年数)
◆家族構成(独身or既婚)
◆住居形態・居住年数(持ち家or賃貸)
◆健康保険の種類
◆銀行口座の種類
◆クレジットカードの有無
◆他社での借入件数と金額

あなたはこう見られてる!おまとめローンのスコアリングについて、徹底解説

すぐにできることはクレジットカードをなければ作ったり、他社からの借入件数を減らしたりすることが効果的でしょう。
金額を減らすよりも件数を減らすほうが優先といわれています。
また、家族構成は独身よりも既婚のほうが審査には有利であることがわかっています。
ただ一概に既婚が良いわけではなく、20代前半は独身のが有利、35歳以降は独身だと不利といった、年齢にもよるようです。
結婚適齢期でまだ独身だが、結婚の予定があるという方は、籍だけでも入れておいたほうが良いでしょう。
自身のステータスを上げることはそう簡単なことではありませんが、すぐに対策できることもあるので、できるところは対策しておきましょう。

申し込む時期を意識する

カードローン会社の繁忙期は、忙しくギリギリのラインの方は落としてしまいがちだと言われています。
繁忙期は何もしなくても申し込みがありますし、簡単にノルマを達成できるので焦りもないでしょう。
では、閑散期はどうでしょう?お客が少ないのにノルマを言われたり、上司からの重圧をかけられたら審査が緩んでしまいますよね?
よって、審査に通りやすい時期を意識すると良いといわれています。
まとめると、審査に通りやすい時期は決算などがある年度末・月末、そして閑散期と言われている3月・6月・12月です。
若干の差かもしれませんがこの時期は繁忙期に比べて審査に通りやすいと考えられますので、意識してみてください。

キャンペーン期間を利用する

大きく広告を打っているカードローンが「キャンペーン中!」などとうたっているのをたまに見かけますよね。
実はキャンペーン期間も見逃せないポイントがあるんです。
図書カードプレゼントやQUOカードプレゼントなどを期間限定でやっている場合や、
金利がお得!ゼロになる!などといったキャンペーンは大チャンスです!
キャンペーンをするということは売上がほしいということですから、審査もいつもより厳しくなくなるということに繋がるのです。
検討しているカードローン会社がキャンペーンを行っていたらお見逃しなく!
申し込むにはグッドなタイミングですよ。

住宅ローンも同時に利用する

住まいを購入する際に利用する住宅ローンですが、使い方によってはカードローンの審査に有利になる方法があります。
いま現在住宅ローンをすでに利用していて返済している方は、利用している住宅ローンの銀行カードローンに申し込むことです。
すでに利用しているので審査を簡単に済ませることができる場合が多いです。
それは返済途中でも全然OKです。
逆に団体信用生命保険に入っていたり延滞がないことで属性が高くなります。
つまり信用できる人だとわかってもらえるのです。
住宅ローンを利用中のかたも検討中のかたもカードローンと併用してみてはいかがでしょうか。

【元銀行員直伝】おまとめローンの審査を通りやすくする裏技10選



◆おまとめローンの後!

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追加借入は可能?

よく「おまとめローンをしたあとに借入は可能か?」と質問をされる方がいらっしゃいます。おまとめローンは基本的に返済専用ローンなのですが、限度額が残っていたり総量規制の対象外であったり借入可能枠があると借りることができてしまいます。良い意味でも悪い意味でも、です。というのも、「新たに借入ができる」ということは大きな安心感につながります。しかし、デメリットの方が大きいのでオススメしません。債務をまとめる際の契約内容によっては、「強制解約&一括返金」を要求されることがあります。また、おまとめローン後の借入は多重債務を引き起こしやすく、完済に時間がかかってしまいます。利息もかかりますので返済額はトータルで高額になってしまいがちです。また、返せなくなると債務整理を検討せざるをえなくなります。そういったことを踏まえて、「できるけどしない方が良い」ということが答えです。

Q.おまとめした後、追加借入はできるのか?

返済できなくなったら債務整理を検討

おまとめローンをした上で返済できなくなってしまった場合、「債務整理」も視野に入れた方が良いかもしれません。
債務整理は自分でも行うことができるものもありますが、相談は無料で受け付けてくれるとこもあるので、一度専門家に相談してみてましょう。
債務整理はよく耳にする「自己破産」からお金が返ってくる「過払い金」まで様々です。
一番オススメなのは「任意整理」という種類のもので、自己破産よりも比較的易しめで利息などをカットしてくれ負担を減らしてくれるものです。
厳しいことをいうようですが、おまとめローンを返済できないときは債務整理しか方法はないかもしれません。

多重債務に陥ったらおまとめローン。ともう一つ『債務整理』を詳しく紹介

「繰り上げ返済」で早めの完済を

返済のときは通常のカードローンもおまとめローンも同じように、借入残高によって「最小返済額」が決められていて、それを払えないと遅延損害金が発生する仕組みになっています。
この最小返済額というのが低いことを売りにしている業者が多くありますが、時と場合によって使い分ける意識が大切になってきます。
例えば100万円の借入をしていて毎月の最小返済額が1万円だったとして、それだけを毎月返済していたら単純計算で8年以上かかってしまいます。
また、これに利息も加わってくるので、返済が伸びるほど余分な利息を払うことにも繋がるのです。
なるべく早く返したいですよね。
最小返済額というのはあくまでも目安なので、それだけ返していればいいというわけではありません。
余裕がないときは最小返済額だけは返せるように、そして余裕があるときは少しでも多く元本を減らす「繰り上げ返済」を行い少しでも早く返済していくことが大切になってきます。
毎月の最小返済額よりも少しでも多く返済するように心がけるだけでも、完済は近くなります。
最小返済額のメリットとデメリットを上手く使い分けて計画的に利用するようにしましょう。

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