傾向別おまとめローンの審査対策

ローン一本化に当たり審査シミュレーターや返済シミュレーションなどを経て、自分が「何か大きな問題を一つ抱えている」のか「ステータスが足りないだけ」なのか通らない理由がはっきりしたのではないでしょうか。「仮審査」か「本審査」のどちらで落ちたかもポイントとなります。

ここからは審査に落ちた理由を探っていくとともに、傾向毎に簡単にその対策を紹介します。


「仮審査」か「本審査」か

始めにいえるのは、仮審査の段階で落ちた場合は、「ステータスが足りていない」もしくは「その他の要因」があります。

仮審査のときは氏名などの個人情報を一切記入せず、仮で審査をするだけなので金融事故情報などを照らし合わせることをしていません。ですのでこの段階で落とされる理由は限られてきます。

そして次に「本審査」で落ちてしまった場合は、「金融事故情報」が主な理由として挙げられます。しかし他の原因すべてがあり得てしまうので、「事故情報ないから違う理由のはずだ!」と思っている方ももう一度よく考えてください。

まず金融事故というのは幅広くあります。債務整理を行っている人、3ヶ月以上支払いの滞納・未納、そして「一ヶ月以内で3社以上貸金業者に申し込みを行うことで、『申込ブラック』となってしまっている場合などです。

なぜ短期間で複数申込をしてはいけないのか?「申込ブラック」で審査に落ちるかも

詳細な解決方法をこれから紹介していきます。


おまとめローンの審査に絶対に通らないパターン

まず全てのシミュレーターを通して一貫して審査に通らない人は、何か一つ絶対におまとめローンを利用する上であってはならないタブーを犯している可能性が高いと言えます。

一般的にこのパターンに該当する人というのは例えば過去に金銭事故、つまり3ヶ月以上の滞納や未払等が原因で「信用情報機関に記録が残っている人」が挙げられます。また短い期間、例えば「一ヶ月以内に3社以上の会社に申込を行った人」もこれに該当します。

残念ながらもしこのいずれかが原因である場合、時間の経過でしか問題は解決されません。

ただ「無記名」のシミュレーターによってこれらが特定される可能性はほぼ0なので、他に考えられる原因があるとすれば「勤続年数」あるいは「借入先の件数」の問題です。

おまとめローンの審査に限った話ではありませんが、これらカードローンの審査においてまず勤続年数が短い事は圧倒的不利になります。会社によって基準はまちまちですがある所では最低1年、またあるところでは最低3ヶ月は同じ場所で働いていなければ即アウト等と言われています。

また「借入先数」に関しても同様で、ある所では4社以上借入先があれば即アウト等と言われています。このあたりの数値を変えてシミュレーターを再度利用してみると違った結果が出るかもしれません。

時間でしか解決できないことなのか、ちょっとした工夫で変えることができるものなのか見極めることが大切になってきます。

悩む男性

ステータスが足りていない場合

もしおまとめローンの審査における「スコアリング」において獲得信用点数が足りない場合、ちょっとした対策を取る事で十分通過する事が可能です。スコアリングは基本的にほぼ自動で利用者を点数化します。年収200万円以上は何点、住居形態は賃貸だから何点、など全て点数が割りふられており、合計点数である程度をふるいにかけます。ですので、裏をかえせば「いくらでも対策ができる」ということです。

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キャッシング会社の審査では、審査という名称のスコアリングにて決定している

例えば、携帯電話より固定電話のほうが得られる信用が大きいので可能なようならば固定電話を設置する、借入件数が多いようであれば減らせる借入先は繰越返済で完済してしまう、一時的に両親が健在なら実家に書面上だけでも住まわせてもらう事で「持ち家」のステータスを得る等の手段があります。

もっとも、全ての金融機関において通らなかったわけではない場合、上記のシミュレーターにおいて年収や勤続年数といった数字を変える事なく借入可能な会社があるのであれば、その会社に申し込んでしまうのが手っ取り早いかもしれません。

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固定電話

その他のパターン

審査に通りやすい時期

これは要因としてかなり少ないと思ってください。
その他のパターンとして、例えば「際どいライン」だったけど落ちてしまったというケースとして考えられるものをいくつか挙げてみます。

例えば「申し込みの時期」です。どの業界にも繁忙期と閑散期があります。おまとめローンの審査もそれが関係しているのだとすれば、審査に通りやすい時期をある程度見極めることができます。共通しているのは繁忙期は審査に通りにくく、閑散期は審査に通りやすいとされています。具体的に挙げるとしたら、6月と12月。また、決算期である3月や毎月の月末などはノルマなどの関係で通りやすくなっているのではないかと予想しています。

通らなかった理由としての割合は少ないかもしれませんが、対策できるところはしておきたいですよね。

聞きなれない『社内ブラック

「社内ブラック」というのは、信用情報などの公的機関の情報ではなく、会社内で共有できる情報のことです。意外と見落としがちですが、ない話ではありません。

以前利用していた業者と保証会社が同じで、さらに踏み倒していたり3ヶ月以上延滞していたり、「ブラックに載るような行為」を取っていた場合に、会社内でその情報を共有している可能性があります。

この場合、通常の公的なブラックリストよりも厄介で、登録期間が決められていないので、半永久的に残ることになります。その場合の対策としては、以前利用した業者の保証会社を調べて、その保証会社ではないところに申込をすることです。『社内ブラック』の場合は時間が解決してくれないので、保証会社を変える必要があります。

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家族が影響しているかも?

現在家族と同居していて、その家族が『ブラック』である場合、審査に不利になっているかもしれません。同居している家族も調べられることがあります。しかし、同居していなければ心配はありません。非常に稀なケースではありますが、「盲点」である家族という存在が原因になってしまっているかもしれません。

ただし、同居していなければ良いので、離れて暮らしている場合は関係ありません。確実に原因となっていると絶対の確信がある場合は引っ越しを視野に入れることをオススメします。この場合の対策は離れて暮らすことしかありません。

ローンを一本化すること自体が多重債務の状態から利用者を救う救済措置のように思われがちですが、実質的には新たな借入を行う行為である為そう簡単には通らないようになっています。

むしろカードローン等の類は借入先数が多ければ多いほど基本的に新たな借入の条件は厳しくなるので通常のカードローンより困難とも言えます。その一方で商品として一定数おまとめローンが世にある以上審査に通過して利用できている人も多くいる事になります。実際に審査に通っている人と落ちている人、その間には明らかな差があり、その差こそが対策の有無なのです。

知らなかった!家族にブラックがいると審査に通りにくくなるらしい

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