借金問題を抱える人に忍び寄る・・・悪徳業者の「整理屋」に注意!

多額の借金、多くの業者からの借金で悩んでいると、自力で返済するのはなかなか容易ではありません。
そんなとき、任意整理や自己破産などの債務整理、そしておまとめローンを検討している人も多いと思います。
しかし、債務整理をするとブラックリストに名前が載ってしまうし、かといっておまとめローンは審査が厳しいらしいので、借りられるかどうかわかりません。
借金問題で頭を悩ませていると、家に届いたダイレクトメールや街角の広告で「借金問題、解決します」というようなキャッチコピーが目に入ってきますが、これには注意しなければなりません。

■それって、「整理屋」かも

借金問題を解決してくれるのであれば、おまとめローンを提供している金融業者か、それとも法的に債務問題を解決してくれる弁護士かと思ってしまいます。
しかし、その広告の主はそのどちらでもなく、「整理屋」の可能性が極めて高いです。
整理屋の実態は悪徳業者で、「おまとめローンよりも確実に、弁護士よりも安い費用で借金問題を解決します」との謳い文句で、借金で苦しんでいる人たちに近寄ってきます。
しかし実際は何の解決もしてくれないどころか、「法的処理の手付金」や「債権者への弁済金」、「各種手数料」など様々な名目でお金を巻き上げられてしまい、結局はさらに借金が増えただけという、かえって借金問題をこじらせるだけの悪徳業者なのです。

弁護士が絡んでいる場合も

「悪徳業者なんかには絶対引っかからない」と自信を持っている方も、整理屋だけには気を付けなければなりません。
整理屋には他の悪徳業屋と異なる点があるからです。
それは、整理屋は弁護士と絡んでいる場合が多いということ。
手の込んだ整理屋は、債権者に対して「受任通知」というものを送付するのですが、これは弁護士などが依頼者に変わって債務整理問題を引き受けたことを記載した文章です。
これを受け取った債権者は、債務者へ直接取立てをすることができなくなりますが、実はこの受任通知、弁護士や司法書士しか送付することができません。
それにもかかわらず、なぜ弁護士でもない整理屋が受任通知を送付できるのか、それは整理屋が弁護士と絡んでいるからです。
仕事をしていない弁護士などの名義を借りて受任通知を送付する手口が多いですが、中には悪徳弁護士自らが送付している場合も。
この場合、整理屋に「弁護士への紹介料」名目でさらにお金を巻き上げられる可能性もあります。
法律の専門家の名前が出てくると、人はつい信用してしまいますので、普通の悪徳業者以上に整理屋には注意をしなければなりません。
借金で苦しんでいる人の財産がだまし取られるだけでもひどいものですが、そんな合法的とはいえない受任通知に関与しているとして、債務者本人まで詐欺に問われる可能性もあります。

整理屋に騙されないために

整理屋の中には弁護士と絡んでいる場合もあるので、そことの見分け方も重要です。
弁護士が名義貸しをしている場合、弁護士本人とは会えない場合がほとんどです。
会わせてくれと言っても、何かしら理由をつけて整理屋はそれを拒否してきますので、そういった業者は整理屋と考えてもいいかもしれません。
弁護士に不安を感じているようでしたら、その弁護士が所属する弁護士会の「クレサラ相談センター」に相談するのもいいでしょう。
金銭返還の調停や懲戒などの手続きをとってくれます。

以上のように、整理屋は非常にたちの悪い悪徳業者です。
まずはおまとめローンや正規の弁護士を利用することから始めましょう。
審査が厳しい印象があるおまとめローンですが、借入件数や借入金額を少し減らした状態で臨めば、審査に通る可能性も高まります。
正規の弁護士の中でも、特に債務整理に実績がある弁護士を選ぶと、債務整理もうまくいきます。

■闇金もおまとめするべきなの?

誰しも、最初からヤミ金を利用しようと思っているわけではありません。
正規の貸金業者からお金を借りられないため、仕方なくヤミ金を利用しているのです。
しかし、ヤミ金からの借金も膨らみ、どうにも首が回らない状態に陥ると、次の策を考えなければなりません。
そんな時、選択肢の一つとして「おまとめローン」があるのですが、果たしておまとめローンを利用すべきなのでしょうか。

メリットは大きそうだが

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おまとめローン最大の特徴は、高金利の複数の借金を低金利の1件の借金にまとめて、支払総額を減らすことです。
他にもおまとめローンのメリットはありますが、全て副次的なものに過ぎません。
「ミナミの帝王」という漫画が流行った時代のヤミ金は、「トイチ」という10日に1割の金利が相場でしたが、現在のヤミ金の金利相場は「トゴ」、つまり10日で5割となっています。
複数のヤミ金から借金をしている方がおまとめローンを利用すれば、返済総額を減らせることは想像に難くありません。

ヤミ金からの借金は返済する必要がない

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しかしちょっと待ってください。
ヤミ金からの借金は、おまとめするどころか、返済する義務すらありません。
貸金業者に関する法律で出資法があるのですが、出資法では上限金利は年20%と定められています。
現在のヤミ金の10日で5割の金利は、もちろん出資法違反です。
出資法に違反した貸付に対しては、利息はもちろんのこと元本すら返済する必要性はありません。
そのルールを知った上でヤミ金からお金を借りて、1銭も返済しないというつわものもいるかもしれませんが、これは要注意。
最初から返済する意思がないのにヤミ金からお金を借りると、今度はお金を借りた側が詐欺罪に問われる可能性があるのです。

■うっかりおまとめしてしまったら?

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しかし、ヤミ金からの借金に返済義務がないことを知らずに、正直に返済をしている人がいるのもまた事実。
返済に困ってついうっかりおまとめローンしてしまった、そんなケースもあるかもしれません。
おまとめローン専用の商品であれば、他社借入についても審査段階で間違いなく聞かれますので、融資する側がヤミ金からの借金に気づく可能性はあります。
しかし、専用商品ではないカードローンでお金を借りると、そこまで厳しいチェックがありませんので、すり抜けてしまうかもしれません。
うっかりおまとめをしてしまったとしても、安心してください。
最高裁判所平成20年6月10日判決によりますと、ヤミ金に対して既に返済してしまったお金は、利息と元本を含めた金額をヤミ金業者に返還させる権利が、債務者にはあるのです。

■ヤミ金からお金を取り戻すには弁護士に相談

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返済する必要のないお金をヤミ金に支払ったとなれば、はらわたが煮えくり返る思いですね。
ぜひともお金を取り戻したい気持ちですが、素人が単独でヤミ金と交渉したところで、まずお金は戻ってこないでしょう。
ヤミ金はお金と犯罪のプロですので、うまいことを言って何とか相手を言いくるめようとします。
支払ったお金の全額ではなく、和解金と称して一部しか返済しないようなヤミ金も珍しくありません。
相手がプロならばこちらもプロを立てるほかありませんが、それは法律のプロである弁護士です。
特にヤミ金に強い弁護士であれば、ヤミ金に対しても臆することなく対処してくれます。
裁判所への訴訟提起などの法的手続きを含めた対応をとってくれます。
ヤミ金への返済方法が銀行振り込みだった場合、弁護士は「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律(振り込め詐欺救済法)」を使うでしょう。
これを使えば、口座から分配金の支払いを受けられる可能性があります。

弁護士以外にも、警察への被害届などの提出も重要です。
まずはヤミ金から借りないことが一番ですが、ヤミ金から借りたお金はおまとめローンなどで無理に返済しようとせず、弁護士に相談してみてください。

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