カードローン審査には2種類存在する!その裏側を大公開

カードローンに申し込んだ。でも、なかなかカードが送られてこない――。そんな不安な日々を過ごしていませんか?
申込書を受け取ったカード会社は、いったいどんな流れで審査をしているのか。実はカードローンの審査にかんして、仮審査本審査という2種類の審査が存在する事をご存知でしょうか。
簡単に2つの特徴を説明すると「仮審査」は大雑把でスピーディな審査。
「本審査」慎重かつ細かい審査となります。この2つにはそれぞれ特徴があり、それを理解することで審査の対策をうつ事も可能となります。

◆仮審査と本審査の違いについて

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仮審査は通過すれば約90%の確率で本審査も通ると言われている審査です。
ネット上などでよく見る属性(信用情報)のスコア化による審査などの機械的な審査は仮審査で行われています。
また、審査内容もスピーディでインターネットでの申し込みなら数分で仮審査の結果が出ます。
簡単に説明すれば審査シミュレーションのような感じです。
この仮審査に通る事ができれば本審査に進みます。
本審査は仮審査のように機械的で審査を行うのではなく、人の手で行われる場合が非常に多いと言われています。
機械的な審査で見落としがちな申込者の信用情報や申請内容の虚偽、現在の返済状況など細かく調べられるのが本審査です。
よく、カードローンの審査は機械的に行われているので嘘をついても発覚する事はほとんどないと言われているようですが、現在アリバイ会社などを利用してカードローンを申し込む人も多く、申込者の虚偽情報などを重点的にチェックしている銀行や消費者金融が多いようです。
ちなみにアリバイ会社とは、無職の人がまるで会社に勤めているように在籍確認を行ってくれたり、偽の源泉徴収票などを作成してくれる会社の事をさします。

◆仮審査に通って本審査に落ちるパターン

仮審査に通る事ができればほぼ間違いなく本審査も通過し、カードローンを利用する事ができると言われていますが、中には仮審査通過後に本審査で落ちてしまうという人もいます。
なぜそんな事がおこるのか理由が気になる人もいるかと思いますが銀行側はそういった事情は伏せており、落ちた理由を知る事はできません。
そこで、本審査に落ちた理由を知りたい人の為に代表的な本審査落ちの原因を上げて行こうとおもいます。

書き間違いや虚偽による本審査落ち

例えば申込者に記載した住所が本人確認の為に提出してもらった免許証などの書類と異なる場合、または他社借入件数や借金総額が実際のものと大きく異なる場合などは本審査で落ちる一番の原因とされています。
他の会社から借入している人にとって借金額や借入件数はどうしても誤魔化したい項目かと思いますが、このような借金情報は信用情報機関に必ず登録されているので、借金にかんする虚偽を申込書などに記載した場合、虚偽だと発覚する可能性が非常に高いので正確に記載しましょう。

必須事項を行えない

これは在籍確認や必要書類の提出といったカードローン審査における必須事項となります。在籍確認を行えない場合や必要書類の提出を要求しても申込者が一向に必要書類の提出をしてこない場合は本審査に通ることができません。

複数社申し込みをしている

短期間で複数社に申し込みをしている場合、審査通過率に悪影響を及ぼしていると言われています。よくネット上では「申し込みブラック」と呼ばれていまが、これが実際に審査に悪影響なのかどうかというのは、かなり不明確であり実際に多重申し込みをしている人でも審査に通過できている人もいれば、ネットの情報通り多重申し込みをしている人が審査に複数落ちているという実例もあります。
しかし、カードを申し込んだという情報は信用情報機関に登録されますので、短期間で複数の会社にカードローンを申し込んでいるという情報は間違いなく共有されているので、審査に全く影響がないとも言い切れない情報ですので注意が必要といえるでしょう。

これが原因で審査落ちかも!?一般的なブラックとは違う『社内ブラック』とは?

◆ネット申込において「審査の裏側」

その裏側を、3つのポイントに分けてお話ししましょう。最近増えているネット申し込みを前提とします。上記と重複している部分もありますが、審査するポイントなどはあらかじめ知っておいた方が良さそうです。

おまとめローンの『審査』5種類と審査に通らない4つの理由

ポイントその1:審査は実質的には、申し込みと同時に行われている

審査には「自動審査」と「マニュアル審査」の2種類があり、「自動審査」は、申込者の入力結果を元に点数をつけていく「スコアリング」という手法によって行われています。マニュアル審査は手間とコストがかかりますので、今は自動審査の段階で機械的に審査を処理するようになってきており、ここをパスできれば、カードを取得できる可能性はぐんと上がります。審査のハードルの低いカードなら、ほとんどここで決まるといっても過言ではありません。

申し込みの際に、「職業」「年収」「持ち家か賃貸住宅か」「家族構成」など、たくさんの項目を記入したと思います。「なんでこんな細かい情報を記入させるんだろう」と疑問に思ったことはありませんか?

カードローン会社も商売ですから、なるべく多くの人にカードを持ってもらいたいと思っています。その一方で、お金にだらしない人や、借金を返す能力のない人は排除したい。この判断を、なるべく人の手を介さずに行うため、カード会社は入力された情報を元に、申込者に点数(スコア)をつけます。これがスコアリングです。このスコアが一定の基準を上回った申込者は、自動審査をパスしたことになり、審査担当者の見ているウェブ画面で、「合格」、つまりカードを発行してよし、と表示されるのです。

つまり第一段階では、人間の判断が入り込む余地がなく、入力した内容がコンピューターによって自動的に点数付けされ、合格か不合格が決められているというわけです。となると、カード取得のためには、どういう要素がどのように判定されているかを知らなくてはなりません。

特に重要なのは、「年収」と「職業」の欄です。クレジットカードの中には、年収基準を設けている場合があり、このハードルをクリアしないと、他の項目にどんな内容が入力されていようと即、「足切り」になってしまう場合があります。

「職業」も、とても重要です。一番点数が高いのは、「士(さむらい)業」と言われる、資格取得者。医師、弁護士、裁判官、公認会計士、税理士、薬剤師などですね。次に公務員、団体職員、一般の会社員(正社員)などと続きます。大変残念なことですが、アルバイト、パートなどは低く評価されてしまいます。自営業者や企業の代表などはどうなのかというと、こちらも比較的低評価です。創業社長が低いのは、会社経営のリスクを負っているからという理由だそうです。同じ職業であれば、勤続年数が多い方が評価されます。たとえ高給取りの会社員でも、転職を何度も繰り返しているとリスクは高いとみなされます。

次に、「家族構成」「住宅」「居住年数」も注意すべき項目です。自分が審査する立場になったとしたら、独身で狭い賃貸住宅に住んでいる申込者と、結婚して家族もおり、10年以上持ち家に住んでいる申込者、どちらがより安全に、計画的にお金を借りて(返して)くれそうでしょうか? 当然、後者ですよね。コンピューターも後者に高いスコアをつけます。

注意したいのは、審査のスコアリングは「加点方式」だということです。たとえプラスの材料があったとしても、申込者が記入を忘れるとその項目の点数はゼロ点になってしまいます。そのせいで審査に落ちたとしたら笑えません。必須項目でなくても「空欄」は避け、必ず何かを記入しましょう。

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ポイントその2:過去からは逃れられない

カード審査の裏側を知るポイント、その2は、「過去からは逃れられない」です。クレジットカードやローンの申し込み状況、返済でのトラブル(遅延等)の履歴などは、3つの信用情報機関に残ります。

信用情報機関というのは、個人の信用情報、つまり借金に関する情報を登録して、クレジットカード会社やローン会社が閲覧できるようにしている業界団体です。現在、業務を行っている信用情報機関はJICC(日本信用情報機構)、CIC(シーアイシー)、全国銀行協会です。これらの信用情報機関は相互につながっていて、融資に関する事故情報(いわゆるブラックリスト)を共有しています。

今、クレジットやローンを申し込むと、最初はスコアリングによる自動審査が行われると申し上げました。自動審査を通過した申込者は、次に信用情報の照会へと回されます。3つの信用情報機関のどれか(または複数)に申込者の情報を申請し、事故情報を閲覧します。

つまり、実は他のローン会社に300万円ほど借金をしている人が、別のカードの申込書に「借入額ゼロ」と書いたとしても、すぐ嘘だとばれてしまう、ということです。

このような事情なので、申込書には嘘は禁物です。リーズナブルな額なら、審査には影響しないと考えられます。逆に嘘をついたことで心証を悪くしては元も子もなくなります。借金残高などは正直に書くようにしましょう。

ポイントその3:慌てて複数申し込むとますますドツボに

カード審査の裏側を知るポイント、その3は「慌てて複数申し込むとますますドツボに」です。上記審査機関には、申込の履歴も保管されており、それも審査の際の参考にされます。

たとえば、短期間に何枚ものカードを同時並行的に申し込んでいたり、あるいはその一部の審査で却下され、カードの発行を拒絶されていることがわかると、審査の担当者は、当人の経済状況が深刻化しているのではないか、資金繰りに困って手当たり次第に借金しているのではないか、と疑いの目を向けてきます。

先に述べたように借金をしている/していたという事実は信用情報機関にデータが残っているので消せませんが、申し込みの多い・少ないは盲点になりがちなので、複数のカードを申し込むときはなるべく時間を空けた方がいいでしょう。

いかがでしたか? クレジットやカードローンの審査はブラックボックス。申し込みが許可されても拒絶されてもその過程が明らかにされることはないので、疑心暗鬼になってしまいますが、その裏側を知る上で、最低限押さえておくべきポイント3つです。
また、仮審査と本審査というものがあるのでその違いについてももう一度確認しておきましょう。
これから申し込みをする人も、一度拒絶されてしまった人も、参考にしてみてください。

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